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連載「(仮題)かゆいところがございますよね?」~人間カオスⅢ~

  • 2018/09/26
  • 連載
美容師生活30年を過ぎ、今まで関わったお客様はもう
数えきれないほどの方々とお会いしました。
それだけたくさんの人と関わると、色んな出来事は
あるものです。

そんな今までの経験の中から、笑える出来事、
笑えない出来事、人間って面白くもあり
難解で不可思議なところを面白おかしく
シリーズで綴ろうと思います。

注※内容は人に対しての侮蔑などでなく、出会い 経験させてもらい成長させて頂いた感謝の
 ブログになります。内容に関するものに、深い意味はなくあくまでも経験談を書くものとします。
個人情報保護の観点から、人の名前などは 仮名とさせていただきます。
軽い気持ちで人の奥ゆかしさ、変さ、愛すべき個性などを楽しんで頂ければと思います。

シリーズ 「回想録:(仮題)痒いところがございますよね?」


僕はこの頃から、お客様にもいろんな方がいらっしゃるんだなと思った。

それが、性格的ではなく、病を持たれているお客様を意識しはじめた。

今まで考えたことなかった出来事が色々とあるので、

どのように対応すればいいのだろう?と考えた。

この時期ぐらいから「現代病」というフワッとした、何をさして

「現代病」と言うのかさえわからない病名を呼ぶようになっていた。


~人間カオス エピソード~「圧が凄すぎる男」 



当時、ご来店いただいていたお客様で、DJをしていたM君男性がいた。

僕が担当してたわけではないが、体格のいい感じのいい男の子でした。

腰が低く、謙虚で自分が作ったDJのデモテープを持ってきて

「よかったら聞いてください」と持ってきてた。

そんなM君が久しく来なかったが、久しぶりのご来店の際

M君の妹さんと名乗る女の子からの予約電話だった。

?????いつもなら、自分で電話してくるのに。。。。

妹さんの存在を初めて知った。

久しぶりのM君のご来店、?????様子がおかしいぞ?


いつもなら、さわやかな感じで元気のいい子やのに、なんかしんどそう。

でも、「体調悪いの?」って聞ける雰囲気はない。。。。




うわぁ。。。。。声かけにくい。。。。

担当していた当時のオーナーも、話しかけたが返ってくる覇気がまったくない。

お帰りになられた後、オーナーと「何かあったんですかね?・・・」と。


それから、2週間もたたないうちに、また予約。。。。。また妹さんからの電話だった。


オーナー「早ない?w」

僕「ほんまですね?今日は調子いいんですかね?」

予約時間にご来店したが、今日は妹さんも付いてきた。。。。。????

するとM君は、いきなり「おひさしぶりで~~~す!!!」


えっ???こないだ来しw。。。

でも、今日のテンションは以前よりもパワーアップしてる。。。。何があったんや???


施術時間までの間、待合で待っているときに、その時ちょうど

当時のDサロンのお客様の中で1~2位を争う美人姉妹のお客様が来られていました。

すると、M君は「あれっ!?お姉さん!!!二人ともべっぴんやな!!!友達!?」

と、やばい勢いで聞き出した。


うゎ~なんか、手つけられへんほどのテンション。。。。。

すると、美人姉妹の妹さんが「姉妹です」というと、

M君「マジで!!!マジかよ!!!姉妹なん!?マジかよ!!??」と

もう、抑えにかかれるレベルじゃないほどの圧。

ご姉妹も困り顔。すると、M君の妹さんは「もおええって!!」と

M君を叱りつける。妹さんはハデハデなヤンキーチックな女の子。

でも、兄がこういう状態だから、家族が目を離せないようだ。

このままでは他のお客様に迷惑がかかると思い、シャンプーしにいく。

シャンプー中もずっとしゃべりっぱなし。

こんな子じゃなかったよな?・・・・・

シャンプーが終わりセット面に付くも、やはり、美人姉妹に絡んでいく

「マジで姉妹!?マジで姉妹!!??」と連呼する。

その時は、他に言うことないんか?と突っ込みたかったが

でも、どうもおかしい。。。。

「あれ、俺の妹やねん!!またここに来さすからやったってぇ~や!!」


ちょっ!落ち着け!落ち着け!!

酔っぱらってたらにおいもするが、まったく酒臭くもない。

????なんやろな???しかも、2週間前に来たところで

そんな伸びてないから切れるところがない。

その調子で帰るまでずっとテンション高いままだった。

オーナーと、こないだ落ち込んでる思ったら今日はテンションやばいな?wと

話していたところ、電話があり電話に出るとM君のお母さんからだった。

お母さんという方もDサロンに来たことがなく、初めてだった。

「Mですけど、息子が今日お邪魔したと思うんですけど、何もなかったですか?」と。。

事情がよくわからなかったため、「いえ、特に何もなかったですよ」と伝えると

「電話で言うのもあれなんで、お店に伺わせてもらっていいですか?」

何?何!?店に来てまで何かあるんかな??ということで10分後お母さんが来店。

お母さんは自分の息子について語りだした。

「実は、息子DJをやっててね、ある日クラブで客と喧嘩になって

どうも角材で頭殴られたらしいんです。そこで意識失って病院に運ばれたんです。

頭部を外傷してから、おかしくなったんです。急に泣いたり、笑ったり、わめいたり。。。

今、薬で調整してるんですけど、私らもどうしたらいいかわからんで、どこか行く言うたら

付いて回らんと、人に迷惑かけたらあかんから。。。。」とお母さんは憔悴しきっていた。


「娘も協力してくれて、付いて行ってくれてるんですけどね。。。。」

M君は普段からやさしい子で、妹も慕っていたようだ。

それ以来、M君はDサロンに来ることはなかった。


~人間カオス エピソード~ 「支離滅裂」



ある日、お昼ご飯を食べてバックルームでくつろいでいるとオーナーが


「木村君。木村君のお父さんの友達の人が来てるよ」

???俺のお父さんの友達???

バックルームから出ると、おばさんだった。

えっ??誰?・・・・なんで、うちの親父の友達??知らんぞ???

もしかして、親父の浮気相手?と思ったがよく確認すると


あっ!・・・・・・・・・この人知ってる。。。。。。


そう、そのおばさんは近所でも有名だった、ちょっと世間からかけ離れた

街の変わった人。。。。。


なんで?・・・・・うちの親父と関係あんの?・・・・・

絶対ないはず!!

オーナーは「木村君担当する?」というので、


「いや、うちの親父と関係ですよ!知らないっす!」と

オーナーに振った 爆


そのおばさんは、もう~この人にそっくりやな!というくらい似ている






以前にごっつええ感じのまっちゃんのキャラクターだった、「キャシー塚本」爆

もう、ヤバさもまったく同じである。


Yさんと呼びます。


シャンプーブローだったのですぐに終わったが、なにやらペチャクチャと話していたが

支離滅裂なことを言っていたようだ。

お帰りになられオーナーに、「なんでうちの親父のこと言うてたんですか?」と聞くと

シャンプーするときに

「お父さんお元気?お父さん大工さんやったもんね~~~~」と

オーナーのお父さんも、うちの親父も両方大工ではない。

誰かと間違えてらっしゃるのだろうと話は済んだが、翌週またシャンプーブローでご来店。

オーナーが担当し、会話を一部始終聞いていた。

ここで、Yさんの語録。


Yさん「お父さんお元気?大工さんがんばってはる?」

オーナー「えっ、、、ええまぁ。。。」

Yさん「今日はね、私の目標があるのウフフフ」

オーナー「何の目標何ですか?」

Yさん「みんなと喋る」

オーナー「・・・・・・・」

シャンプー中に

Yさん「私ね~九州から坂本九に似た男性と出てきたの」

オーナー「そうなんですね?」

Yさん「すごく、坂本九に似ててね、その方と大阪に出てきたの」

オーナー「そうなんですね・・・・・」

もう、返す刀なし。

その後の会話がわからないが、当日僕は中学時の同級生のカットを

していたら、Yさんは同級生に

「こんにちわ~」と声をかけ、同級生は

「ああ!どうも!こんにちは!」と返す

完璧オーナーのお母さんと勘違いしてたようだ。

Yさんの目標である「みんなと喋る」のミッションをクリアしていた。


それから数日が経った頃、サロンDの裏に中華料理屋があり

よくお昼ご飯を食べに行っていた。

お店に入るとはんと、Yさんがいた!!!

しかも、お客さんはYさん一人だけだった。

やべっ!!と思い遠く離れた席に座り、スポーツ新聞で顔を隠し

飯を食っていた。

あれ???今日は大人しいぞ?・・・・外では違うのか?と思っていると

急に、

「あの~~~~故郷には帰られるんですか?夏とか冬とか?」と

誰に聞いてんのかな?中華屋のおばちゃんに聞いてるんだろうと思い

ふと、キャベツ切る中華屋のおばちゃんに目を向けると

Yさんからの質問無視!!(爆)


えっ!?・・・・おばちゃん無視!??・・・・この気まずい感じ・・・・

なんやろ???

注文した塩バターラーメンの味そっちのけで、気になってしゃ~ない。

なんで、おばちゃん無視するんやろ???なんで????

一時の間を切り裂くようにYさんは

「ご馳走様。おいくら?」

中華屋のおばちゃんは、即答で

「500円です!」早よ帰れ感がよくわかった。

Yさんはお金を渡し、カラカラと横開きの扉を開け出る瞬間に


「ウフフフフフ」と笑って帰った。

あまりの恐怖に中華屋のおばちゃんに目を向けると

中華屋のおばちゃんは僕に(その時までおばちゃんと話したことない)

お「お兄ちゃん、あの人知ってる??」と聞いてきたので

僕「はい、、、、こないだお店に初めて来ましたけど。。。変わってますね?」

お「もう、来んといてって言うてんのに来るから困ってんねん!!」

僕「何かあったんですか?」

お「前に、男の人が見るグラビアみたいな本を持ってきて、ご飯食べてるお客さん

一人一人に見せて回って「この娘のおっぱいきれいね?」って聞いて回るねん

迷惑やからもう来んといてって言うてんのに!!」

僕「・・・・・・」意図がわからん・・・・・・

それだけでなく、その中華屋の隣の喫茶店でもお昼をよく食べていた。

遅めのお昼に喫茶店に入ると

うわぁ。。。。。またおるわ。。。。。

中華屋と同じくお客さんはYさんだけ。

まったく同じシチュエーション。。。

またもやスポーツ新聞で顔を隠しながら食べていると

何やらブツブツと独り言。

うわぁ。。。。何喋ってんねやろ?・・・・・すると

喫茶店のマスターH君に


Yさん「今日は、淀川の花火ね?」とH君に振ったので

H君は「そうですね?行きはるんですか?」と聞き返すと

Yさんの返し


「お水下さい」(爆)

質問の受付終了したんかと思った。。。。

花火の話どこいったんや!!!

自分で振っといてながら!!!

無視かい!!!!

僕は新聞で顔を隠しながら、H君の方を見ると

H君と目が合い笑ってしまった。

またもや、Yさんは帰り際、ぶつくさと何か言いつつ帰っていた。

僕はH君に

「こないだも、隣で会ったんやけど、奇行が凄いな}

H君「やばいんすよ。。。。こないだもね」

喫茶店、中華屋の隣がこれまた美容室でここの美容室に

2日に1回いってパーマをあててくれと行くらしい。

美容室の先生は、2日前にあてたからあてるとこがないと

断るとこのH君の喫茶店へ行き

Yさん「あの~あそこのパーマ屋さんにコーヒー持って行ってあげて」と

さも、Yさんのおごりの感じで来るらしいが、その美容室に出前でもっていくと

美容室の先生は「えっ!?頼んでないよ?」

H君「なんか、Yさんが持って行ったってって」

美容室の先生「もういいよ!嫌がらせやねん!こないだも別の喫茶店から

出前持って来られて迷惑してんねん!!」

そう、Yさんは悪い人だったのです。

H君に色々と聞くと

H君「Yさん旦那さんいてるんですよ」

僕「マジで!?」

H君「旦那さんは、ボランティアで一緒におるって言うてましたわ。

だから店に来ても何か喋ろうとすると、「だまれっ!」って(笑)」

僕「何か、可哀そうな気もする。。。なんでそうなったんやろね?」

H君「噂ですけど、Yさんのお姉さんって人が殺人起こしたみたいで

そっからあんな風になったって聞きました」

僕「う~~~~~ん。。。。。。」


Dサロンのお客様で、近所のファミレスなどでバイトしてたお客さんも

Yさんの存在を知っていて、人形を横に座らせ注文された食べ物を

持って運ぶと、この子〇〇ちゃんよろしくね~」と5時間居座るという

名物な方。

Yさんは今頃何をしてるんだろうか?・・・・・



続く






【大阪市港区弁天町の美容室|「Marvelous Hair Make Factory」】

住所
〒552-0007 大阪市港区弁天町1-6-38オトハウス101/dd>
営業時間
火・木・金・土 AM10:00〜19:00/ 水・日・祝 AM10:00〜18:00
定休日
毎週月曜日・第1、3火曜日
最寄駅
弁天町駅
電話番号
06-6576-7009

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