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連載「(仮題)かゆいところがございますよね?」~悪質ストーカー事件~

  • 2018/08/16
  • 連載
美容師生活30年を過ぎ、今まで関わったお客様はもう
数えきれないほどの方々とお会いしました。
それだけたくさんの人と関わると、色んな出来事は
あるものです。

そんな今までの経験の中から、笑える出来事、
笑えない出来事、人間って面白くもあり
難解で不可思議なところを面白おかしく
シリーズで綴ろうと思います。

注※内容は人に対しての侮蔑などでなく、出会い 経験させてもらい成長させて頂いた感謝の
 ブログになります。内容に関するものに、深い意味はなくあくまでも経験談を書くものとします。
個人情報保護の観点から、人の名前などは 仮名とさせていただきます。
軽い気持ちで人の奥ゆかしさ、変さ、愛すべき個性などを楽しんで頂ければと思います。

シリーズ 「回想録:(仮題)痒いところがございますよね?」

~悪質ストーカー事件~


本店でのいやいや勤務が続く中、同僚の沖君が店を辞めてしまった。
沖君がいなくなると、本店勤務男性は僕だけでした。
大体朝1番に店を開けるのが沖君だったので、僕が朝1番にお店を
開けることになった。(Yは遅刻魔なので重役出勤)

そんなある日、古びた2階建て借家の本店
余談:(2階はまったく関係ない人が住んでいて、なんとトイレを共同で使ってた。
ご夫婦と娘さんがいて、ここの親父が中々絡みづらい親父でよく揉めてました)

傾いたガタガタのシャッターをガラガラっと開けると
バサバサバサ!っと何かが僕の目の前に落ちてきた。
新聞取る店でなし、シャッターの隙間に誰かが何かを入れたのでしょうと
思っていたら、落ちてきたブツが衝撃的なものでした。



★写真 



今のようにデジカメのデータ保存でもないのでプリントしたもの。



写真???・・・・スタッフの友人か誰かが写真を挟んで行ったのかな?と
思い手に取ると、目を疑った。。。。。。。


何と、その写真に写り出されていたのは、支店スタッフSさんのお母さんの写真だった。
??????????何で??????・・・・・・
支店スタッフのSさんはほぼ支店勤務やのに、なんでSさんのしかもお母さんの写真?
と、ばらけた写真と封筒の中身を見ると
Sさんのお母さんのの写真だった。。。。。。


汗。。。。。。。。。。。。


一瞬何が起こったのかもわからず、とりあえず見たらあかんやつ!!と思い
封筒に入れなおし先輩かオーナーが来たら報告しようとしまった。

実は、Sさんは本店の裏のボロボロのアパートにお母さんとSさん3姉妹が
住んでいた。要は女性だけのお家。もしかしたら今までにも何かあったのかも??

その日、その写真類をSさんに渡し、Sさんが僕に謝りに来た。
僕は、それ以上聞くまいと思ったが、今までSさんも隠し続けていたないようだったが
意外とあっけらかんと教えてくれた。


実は、この写真を置いて行った犯人はお母さんの元カレ。
Sさんのお父さんの件はよくわからないが、シングルマザーであるのは知っていたが
当時の僕らからすれば、先輩のお母さんの彼氏という何だか大人な事情も
衝撃的ではあった。

当時お母さんはその男とお付き合いをしていたが、執拗な性格のため避けていたようだ。
すると、アパート玄関先に置かれた洗濯機の向きを変えられたり
地味に吊るしてある傘の位置を変えたりと今でいうストーカーだ。
(当時はストーカーという言い方はなかったが、当時からいたにはいた)



心配ではあるが、プライバシーな問題でもあるのでこれ以上は入らないでいようと
思っていたのに、まさかの巻き込み事故にあうことになる。
この当時から、引きの強さを感じてはいたが。。。。






★まさかの。。。。。。 


それから数日後のある日、本店は月曜日が休みで支店は火曜日が休みでした。
ある火曜日の昼間、本店にSさんが決死の形相で店に飛び込んできた。



「誰か助けて!!!!」


えっ?・・・・・・・普段温厚でニコニコしているSさんが、泣き叫びながら
本店に入ってきた。

「どないしたん!!??」

Sさん「あいつが来てんねん!!!助けて!!」

一瞬何のことかわからず、あいつって誰????・・・・・・・



あっ!?ストーカー男か!!!


見たい!見たい!!どんな奴か見たい!!!と
クリスマスプレゼントをもらった子供が中身を確認するが如し
僕は、そのストーカーなるおっさんを見たかった。

前述したように、Sさん家族は本店の裏に住んでいたので
走ってSさんの家へ行くと

そのストーカー男はSさん自宅の2階へ上がろうとしていたが
Sさんのお母さん妹さんの3人で押し問答していた。

僕が後ろから「ゴラッア!!おっさん!何しとんねん!!!」と行くと
おっさんは、「あんた誰や?。。。。。」とこちらを振り向くと


顔が素!!?? 



えっ!?顔、素やん!!??怒ってる顔でもなく、顔、素やん!!
何?この冷静な感じ???・・・・・

それだけに身の毛がよだった。
聞かれたことには答えようと思い

「身内じゃ!!何しに来たんじゃ!」するとおっさんは

「あんたには関係ない。。。。。」

「関係あるんじゃ!おっさんわけのわからんことしとんねやろ!?」

「あんたには関係ないどいてくれ。。。。」と立ちふさがる僕に

どくように命じる。

「いやいやいや、だから何しに来たんや!って?」

「あんたには関係ない。。。。」の延々ループ。
このままリズム刻めば、ラップになるだろうぐらい。

顔の表情をひとつも変えず、淡々と繰り返す。
「これ、かなりいっとんな。。。。。」と思っていたら
ナイスなタイミングで警察官が来た。



数日後Sさん家族はその家から引っ越していった。
お母さんは当時働いてた弁当屋さんのお客さんとしていたこの男と
知り合い付き合うことになったようです。
何があったかはわからないが、ここでも美容師としての仕事をしていない。



続く。








【大阪市港区弁天町の美容室|「Marvelous Hair Make Factory」】

住所
〒552-0007 大阪市港区弁天町1-6-38オトハウス101/dd>
営業時間
火・木・金・土 AM10:00〜19:00/ 水・日・祝 AM10:00〜18:00
定休日
毎週月曜日・第1、3火曜日
最寄駅
弁天町駅
電話番号
06-6576-7009

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